公衆電話
公衆電話(こうしゅうでんわ)とは、不特定多数が利用できる公共の電話機である。公衆電話は通話サービスを提供するシステムの一形態であり、公共性が高いサービスとして存在している。公衆電話の言葉の意味が示す範囲は、電話機端末だけでなく、サービスも含めたものであることが多い。
公共性の高さという点から、利便性が考慮されることが重要なため人の往来が多い場所、または必要性が高い場所へ設置されることが一般的である。例として、街頭、商店・コンビニエンスストア等の店頭や店舗内、鉄道駅・空港の旅客ターミナル・バスターミナルなどの交通拠点や、公共施設・ホテル・百貨店など不特定多数の人が出入りする公共施設内や列車、船舶、航空機等の交通車両内が挙げられる。
基本的には誰でも利用の都度料金を支払えば使用可能であるが、場所により制約が伴うこともある。管理者がそれを決定することになるが、機械的故障による制約はこの限りではない。
歴史
電話事業が始まった当初は電話機自体が非常に高価で、一般民衆の手の届くものではなかった。そのため電話を必要としている人が使えるための電話機の設置が行われるようになり、これが公衆電話の起源だとされている。 19世紀に欧州で設置され、その後北米、アジアでも設置された。20世紀半ば過ぎには世界中のほとんどの国に設置されたが、21世紀に入ると携帯電話の普及の影響を受け減少傾向にある。
委託公衆電話
委託公衆電話(いたくこうしゅうでんわ)は、電気通信事業者が駅・公共施設・テーマパーク・ショッピングセンター・商店などの構内に設置し、施設の運営者に管理を委託している日本の公衆電話である。電話機本体の色が赤いことから赤電話と呼ばれたこともあった。
採算性を求める「第2種公衆電話」に多くが分類されているため、月利用金額4000円以下の基準で、撤去や特殊簡易公衆電話(ピンク電話)への取替えが委託先の合意を得て進められている。以前委託公衆電話として使用されていた赤電話、青電話(通常の公衆電話)の一部は貯金箱として販売されていたことがあった。
委託公衆電話の歴史
・ 1952年 - 戦災による公衆電話不足を補うため制度開始。たばこ屋や駅売店などの店先などに多く置かれ、普通の黒電話を使用していた。夜間や定休日の閉店中は店内に収納されるために公衆電話として使えなかった。なお、硬貨収納機能が無かったため、料金は店舗等の管理人に支払った。
・ 1953年 - 一般加入電話と区別するため赤色の電話機に取替え開始。
・ 1955年 - 10円硬貨専用の料金前納式の赤電話の設置開始。ダイヤル市外発信はできなかった。
・ 1961年 - ダイヤル市外発信の可能な10円硬貨専用の「大型赤電話」設置開始。
・ 1971年 - 鍵操作で110番・119番緊急通報、電話番号案内への発信、電報の受付などの可能な10円硬貨専用の「新型赤電話」設置開始。
・ 1974年 - 小型青電話設置開始。10円玉専用で、緊急通報用のボタンで110番・119番への迅速な通報が可能。赤電話と同じ程度の大きさの小型版で、赤電話と交換される形で店先に設置された。防犯面を強化してあり、基礎を持った台座に固定された状態で設置されるため、閉店中でも店内に格納されることがなくなり、24時間電話が使えるようになった。
・ 1982年 - テレホンカード式公衆電話の設置開始。赤電話、青電話と交換される形で設置された。
・ 1995年 - テレホンカード式への取替え終了
・ 1999年 - ICテレホンカード式公衆電話の設置開始
・ 2005年 - ICテレホンカード式公衆電話の廃止を決定
・ 2006年 - ICテレホンカード式公衆電話の撤去完了
<Wikipediaより>